どうしてチップを払わなくちゃいけないの?
アメリカに行って最も異文化を感じた瞬間はレストランやホテルでチップを払う習慣でした。日本では「チップを払う習慣」って全くないから正直理解できず、始めは納得いきませんでした。
「日本の接客と比べると大したことないじゃん。」
なんて心の中で思っていたんです!
また私が留学していたスウェーデンではチップを払う習慣なかったです。
ただ、ポーランドの首都・ワルシャワに観光へ行ったときに起きたチップをめぐるトラブルは忘れられません!
ポーランドの伝統的な料理といえば!ピエロギ!餃子にそっくりの料理です。
それを食べるためにワルシャワにあるレストランでピエロギを堪能した後の支払いでトラブルは起きました。
食後の会計はテーブルに座ったまましてもらうことが大半なので、受け取ったビルを見て15%ほどのチップを加えて現金で支払ったところ、サーバーを担当してくれた女性従業員は明らかにキレた態度でおつりを返しました。
チップを払ったにも関わらずあのキレた態度に疑問を抱いた私たちは尋ねることに。
すると、「あなた(私のこと)が中国人だと思っていたわ。大抵の中国人観光客はこっちの文化も知らないからチップなんか払ってくれない。朝からの仕事で疲れていて勘違いしていたのもあるけど、あなたたちがチップをくれなかったと思っていたわ。ごめんなさいね」と返答が!
そうか、西洋人からしたらアジア人の区別がつかないのか!じゃなく、こっちではチップを払わない観光客(特にアジア人)に対して苛立ちを感じているのだな、と知りました。
彼女は中国人と特定して話しましたが、日本人でもチップの習慣を理解せず、払わない人は多いと思います。
そもそもチップって?
チップが定着したその歴史は諸説ありますが、私が聞いた話だと始まりは欧州。昔の床屋は散髪のみならず、悪い血液を抜くこともしていたようで、その対価は定まっていなかったよう。そのため、客次第だったといいます。それがチップの始まり。
アメリカでチップを貰うような職業、例えばレストランのサーバーやホテルの清掃員といったワーカーの賃金は低いようです。アメリカ第3の都市・シカゴのカフェ&バーのサーバーの場合時給720円くらい!!
アメリカなのに!大都市なのに!こういった職業の賃金は意外にも低いんです!そのため、チップをあてにしないといけない部分が多く、また一人のサーバーが多くのチップを得たとしても、あとでサーバー間で割ることも多いようで。(ちなみに厨房の方だと技術職になるので時給1600円くらいみたい。つまり、接客と厨房では時給が2倍ほど差がある!)
単なる臨時収入ではなく、チップを貰わないと労働に見合った対価が貰えないということなんですね!
私も今回初めて渡米して、チップの習慣が定着している環境に身を置き、現地の人々の現状を知ったことで納得して快くチップを払うことに慣れました!
何をするにしろ、知らないって怖いな、と思います。経験し失敗を重ねることで学習できますし、相手への理解度も上がりますね!
アメリカ文化や英語学習におすすめの私ごり押しYoutuberバイリンガールちかさんの動画でもチップのことについて学べますよ!